保険診断Q&A

節約・ライフプラン


預貯金ゼロで先々不安です。
1年前見直した保険も再度見直した方が?


市田 雅良先生
(いちだ まさよし)
プロフィール
現状認識についてのキャッシュフロー分析

保障の内容チェック

ライフプラン設計


相生 南子さん(仮名)のご相談
平成18年6月に子供が誕生したのをキッカケに、家計の見直しをしたいと思っています。

悩みは、貯蓄ができていないことです。少しでも増やしたいと思うのですが、夫の収入が減って思うようになりません。その上以前余裕があったころに加入した生命保険の掛け金や車のローン等があり、日々の支出を少しでも減らしたいと思っています。

また今は賃貸なのですが、ゆくゆくは親との同居を予定していて、もしかすると、同居の際には建て替えでいくらか必要になるかもしれません。そこで、車を売却してローンの償却をし、車の維持費分だけでも貯蓄に当てようかと考えました。しかし、子供も生まれたばかりですし、結局はいずれその貯蓄で車を購入してしまうことになると思います。5年後にはたぶん子供から手が離れると思いますので、私も働きに出ようと思っていますが、とにかく、今貯蓄が殆ど無い状態なのが不安でしかたありません。

実は18年の1月に、全部の保険の見直しをして加入したところなのですが、これで良かったのかと、とても不安です。今後どのようなライフプランを立てていけばいいのでしょうか?

相生南子さん(仮名)のプロフィール

29歳、専業主婦。30歳、会社員の夫と0歳の長女との3人暮らし。

<家計の状況>
収入
給与収入 550万円
社会保険料・税 -100万円
可処分所得合計 450万円
 
支出の部
日常生活費※ 261万円
住宅費 102万円
生・損保保険料 56万円

貯蓄額

-1万円
その他費用 29万円
使途不明金 2万円
支出合計 450万円
※日常の生活費は、食事・光熱水道費・被服費・通信費・交通費・医療費・家事用品・ 交際費・こづかい等
 


保険の見直しを軸にし、妻の再就職を前提に長期計画を
キャッシュフロー表を作り、現状を認識しましょう

現状のキャッシュフロー表

「今の現状が続くと、家計はどうなるのか」を考え、「緊急を要することは何か」「次の課題は何か」などを分析し、問題解決の糸口を見つけましょう。

キャッシュフロー表から出てきた問題点

A:貯蓄残高が赤字=家計破綻
緊急を要する問題です。何もせずに手をこまねいていると家計破綻へとまっしぐらです。

B:自動車ローンとその他ローンの2つのローンがあり、元金利息合わせて返済は2010年まで続きます。現状でのこの支出は、非常に大きなネックといえるでしょう。

C:現在の賃貸は10年後の2015年まで住み、その後ご両親の家に移られる予定なので、それ以降の住宅関連費用は0円と見積もっています。(実際は、固定資産税や修繕費用などを想定しなければなりません。)

D:奥様は、35歳になれば年間120万円の収入を得るための職に就きたいと希望されています。奥様の収入の予定を計上することにより、ご夫婦合わせての収入で家計は安定していくようです。もう少し早い時期から収入があれば良いようですが、子育ての大事な時期です。お子様とのコミュニケーションをしっかり取ろうと考えられています。

E:お子様が18歳の時に、終身保険を解約して解約返戻金で大学費用の準備金をと考えられているようです。
これからの18年間の運用は、どのようになっているのでしょうか? 計算してみると月々26,710円を積み立てて638万円になるということは、年金終価係数を使って、月26,710円で年320,520円ということは約1.2%で運用していることになります。(ちなみにSO生命の学資保険は年払い30 万円で630万円満期金となり、現在加入では約1.5%の運用となっています。)

F:厚生年金は65歳からの受給となっていますので、60歳で退職した場合は65歳まで無年金時期となり年間収支は赤字となりますが、蓄えがあれば貯蓄残高はマイナスにはなりません。

問題点の解決策

1. Bの自動車ローンの返済は、何とかなるのか?またその他ローンも、何とかなるのだろうか?

  • ローン返済を貯蓄残高から一括返済することができれば良いのですが、貯蓄に返済するだけのストックがないので無理です。もっとも、一括返済不可能な契約の場合もありますので、ローンを組む際に十分な確認が必要です。
  • 車の売却とローンの残高を相殺する方法もありますが、車の売却価格は思ったより低いものです。いずれ車が必要となり再度購入する予定では、無駄が多いように思えます。必需品となっていますので、車の維持とローンの返済は続けるのが良いと思われます。
  • その他のローンですが、高い利息が無駄のようですが、貯蓄力がないのであと3年頑張りましょう。また、住宅などの高額な物を除き、生活必需品などで必要なものは、計画を立て目的積み立てを達成した後に購入したいものです。

2. Dの保険の見直しは、06年1月に見直したところなのにする必要があるか?

キャッシュフロー表から、来年には家計破綻となる要素がある上での年間保険料56万円の負担は、非常に大きな問題といえるでしょうし、せっかく見直した保険は一般的に良い保険といわれていますが、今の相生家には合っていないのもあります。「泣いて馬謖を斬る(私情を離れ、涙をのんで愛する者を処分する )」という諺の如く、ここは家計破綻を起こさないよう、必要な保障と貯蓄が可能な家計にするための見直しをしましょう。
*学資保険は、新しい保険に加入するより現在の保険を減額する方法で考えてみました。

ご主人の生命保険の見直しプラン

現在加入している保険の一覧

保険の見直し例

現状
  解約する保険(ア) 減額する保険(イ)
契約者
被保険者 同上 同上
保険の種類 終身保険 終身保険
保障の種類 死亡保険金 年金タイプ(5年間)
月額13万円
死亡
1000万円
医療保障    
満期金   解約返戻金
638万円
保険料 8,476円 26,710円
満期年齢 70歳 60歳

↓↓↓

見直し後
  残る保険(イ) 残る保険(ウ) 残る保険(オ) 追加保険(キ)
契約者
被保険者 同上 同上 同上 同上
保険の種類 医療タイプ   Sガン保険 共済タイプ
保障の種類 死亡保険金   治療費用保険金額:500万円 死亡400万円〜1300万円
医療保障 災害・疾病
成人病・ガン
10,000円/日
     
満期金 解約返戻金
191万円
     
保険料 8,010円/月 3,740円/月 4,180円/年 1,800円/月
満期年齢 60歳 60歳   60歳

見直しのポイント

相生家にとっては、これからお子様が大きくなり死亡保障の必要性は増していきます。しかし、一定期間内に死亡保障が下りる「定期保険」に比べて「終身保険」は保険料が割高となります。今の相生家の家計にとっては、保障が同じでも保険料が安い保険に加入し、例えば定期保険など検討していきたいものです。いずれ家計に余裕ができてくれば、また終身保険などを入れてリスク・マネージメントしていけばいいと思います。この場合の共済(キ)を追加しました。

全体として年額の保険料は約56万円(夫:約47万円、妻:8.7万円) → 約25万円(夫:約16.6万円、妻:8.7万円)となり、家計の保険料負担が軽くなります。

参考に使用した保険料の数値は、個別具体的な数値ではなく、抽象的な数値としています。 実行するには、現在の保険を減額したら保険料がいくらになるのか、新しく別の保険に加入した場合はいくらになるのかを、見積もりを依頼し比較検討してみてください。

対策後のキャッシュフロー表

*対策の処置をとって対応した場合のキャッシュフロー表は、現在から5年後まで、年間収支が改善され黒字となり、貯蓄残高も黒字です。
現状のキャッシュフロー表と比べて問題点がどうなっていったのかを見てみたいと思います。

(1) 貯蓄残高が赤字から黒字へ
(2) 自動車ローンとその他ローンは続けます。
(3) 2015年に計画されているご両親との同居は、改築など費用負担の事前準備をしておきたいものです。
(4) お子様の大学入学時期の教育資金として、減額した終身保険の191万円では心細いと思うのであるならば、奥様が働きに出てからプラスアルファを検討したいものです。このプラスアルファは、積み立てや奨学金などといった可能性について、あらゆる角度から家族全員で話し合いましょう。
(5) 無年金時代と65歳以降の年金だけで生活できない時代の老後資金の備えについての検討は、今ではなく40歳過ぎからでも遅くはないと思います。その頃の検討課題としたいものです。

保険の見直しが今回の大きなポイントとなりましたが、ご主人の死亡保障が十分な金額だとはいえないことから、いざというときには奥様の勤労収入が頼りとなります。そこで、奥様の正社員採用が有利になるよう、資格取得などのキャリア形成のために費用の発生が考えられます。これは今後の相生家の家計を左右するかもしれませんが、ここは是非、頑張って乗り切ってください。


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