家計診断Q&A

家計診断Q&A
今回のご相談テーマ
 

年収300万円で、5年後マイホーム購入が目標

 
今回、回答いただく先生は

山根 克規先生
(やまね かつのり)
プロフィール
アドバイスのポイント  
  • マイホーム購入は月々の返済金額のみならず、税金、諸経費を含めて考える
  • 学資、老後資金を考慮して、早い時期から計画的に積み立てをする
  • 老後資金はある程度リスクをとりながら、少しずつ、そして徐々に積極運用をする

上田祥子さん(仮名 25歳 主婦)のご相談

現在、9ヶ月の娘がいます。妊娠・出産を期に、退職しました。

家賃73,000円の賃貸に住んでいますが、夫だけの収入になった今、家計に不安があります。介護職をしているのですが、お給料も安いような気がします。子供が2〜3歳になったら私も再就職を考えています。私も夫と同業(介護福祉士)なのですが、子供が大きくなり落ち着くまでは、パートで夫の扶養に入りながら働くつもりです。

5年後くらいには、マイホームを購入したいと考えています。2,000万円台の2LDK〜3LDKの新築マンション希望です。マイホーム購入まで頭金を貯めるため、公営住宅の入居も希望していますが、毎回抽選で外れてしまいます。

夫の収入は、増える見込みがないので、この先が不安に思います。
アドバイスよろしくお願いします。

25歳、主婦。会社員の夫(28歳)と子(0歳)と同居中。
住居 : 賃貸
夫(介護職)の手取り月収 : 23 万円
世帯年収 : 300 万円

家計の状況

支出

  金額
家賃 73,000円
食費 20,000円
日用品代 5,000円
おむつ代 5,000円
ガソリン代 5,000円
光熱費 15,000円(変動あり)
携帯(2人で) 10,000円
電話・ブロードバンド代 6,000円
夫こづかい 20,000円
学資保険
(夫の死亡保障をつけました)
10,000円
生命保険(夫婦分) 6,000円
車・車両保険のローン
(2009年2月まで)
27,000円
児童手当は手をつけずに貯金 10,000円
その他、貯金 月2万くらい
合計 約232,000円
貯蓄 100万円
加入保険
府民共済4型
府民共済2型
学資保険(満期保険金額150万円)

今の堅実な家計ならマイホームは大丈夫
問題は不透明な老後にどうやって備えるか

マイホームは家族の大切な夢ですよね。そのためにも十分な計画が必要です。というのも、マイホーム購入は人生最大の買い物、人生最大の決断となります。この決断しだいで人生は大きく左右されますから、ぜひじっくりお考えいただきたいと思います。

マイホーム購入は、税金・諸経費を含めて検討

現在貯蓄額が100万円、お子さんが2,3歳になるまでの約2年間は今の積み立てを続け、その後パートでご主人の扶養範囲内で目一杯お仕事すると仮定すれば、頑張れば5年後には450万円程度の貯蓄になると計算できます。

2,000万円台のマンションということで、仮に2,200万円とすれば頭金400万円、マンション購入諸経費50万円で1,800万円の住宅ローンを借り入れすることになります。1,800万円を35年の固定金利3%の住宅ローンでお借り入れされた場合、毎月の返済額は7万円となります。ちょうど今の家賃並みとなりますね。

ただ注意しないといけないのは、賃貸と違ってマンションのオーナーとなった場合、固定資産税、マンション管理費、修繕積立金などの支払いが発生します。これは物件によってまちまちですが、月々で考えれば、少なくても3万円以上は必要になるでしょう。

また快適な住環境のためには定期的なリフォームが必要ですので、それを15年で300万円とすれば、年20万円、月々15,000円程度の積み立てが必要ですから、最低でも月々合わせて5万円程度が、ローン返済の別に必要となるでしょう。

よく賃貸よりマンション購入のほうが安くなるとお考えの方がいらっしゃいますが、諸経費、税金などを考慮すると変わらないか、場合によっては高くなることがあります。ただ、マイホームは損得での購入ではなく、夢の実現としての支出ですので、これをご理解しておく必要があると思います。

まず今の堅実な家計状況から考えれば、この夢は実現することができると思いますよ。

早い時期から計画的に貯蓄と資産運用を

ぜひ頑張ってほしいのは、住宅購入後の貯蓄ですね。まずは学資の確保です。
もし住宅購入後、パートなどでご主人の扶養範囲内であれば、月々3万円程度の貯蓄(約8万円の収入から、上記5万円を引いた残り)となるでしょう。
お子さんが中学校に入ってからフルタイムでお仕事をして、それをすべて貯蓄に回せば、学資保険の満期保険金額150万円と合わせて、お子さんが大学進学時には、1,000万円以上は確保できるでしょう。1,000万円程ご用意できれば、一般的な大学の学費、仕送りなども賄えるでしょう。

お子さんが大学に通っているときはお二人の老後に向けた貯蓄の時期でしょう。気を緩めずに最低限必要な生活資金以外は、すべて貯蓄に回す気持ちで貯蓄に励みましょう。ただ60歳までに貯蓄に回せる金額だけでは、今後の年金不安を考慮すれば決して安心できるものではありません。そこで考えてほしいのが、資産運用です。預貯金は、安全にお金を保管できますが、お金が殖える事は期待できません。そもそも殖やす金融商品ではないからです。過去に金利の良いときもありましたし、これからもあると思いますが、その時期は物価も上昇しており、金利で殖えた分は、実質の物価上昇で消えてしまいます。

それゆえ債券や株式、またこれらを利用した投資信託などを活用した資産運用が重要です。特に長い期間を利用して資産運用を行えば、リスクも減少するのが一般的です。

学資の場合はリスクを取りにくいと思いますが、老後資金はかなり時間がありますので、今後資産運用の知識を吸収しながら、少しずつ挑戦してみましょう。いきなり大きな金額を運用する必要はありません。投資信託などは1万円程度から運用できますので、徐々に慣れていけば良いと思います。「習うより慣れよ」これが大切ですよ。

とにかく今の堅実な家計を貫き、少しでも早く収入を増やし、資産運用でお金にも働いてもらう、これが今後考えてほしいことですね。

ぜひマイホームという夢の実現に向かって頑張って下さい。


 

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