家計診断Q&A

家計診断Q&A

節約とやりくり
内田さん顔写真 FP:内田ふみ子

家計簿は、5年10年あるいはそれ以上先にある目的を達成するために有効なツールです。
ゴールを確認したらまず資金計画。今の貯蓄ペースで実現できるか、難しければやりくりできるかをチェックします。ゴールは一つとは限りません。今しなければならないことや、先のことでも大事なことなど、優先順位を考えながらアドバイスさせていただきます。


■ご相談者
相談者(仮名)
大津佳也子さん
43歳、主婦。48歳のご主人(会社役員)と、6歳、4歳のお子さんとの4人家族。
給料が大幅に下がったうえ、残りの住宅ローンが28年、子供もまだ小さく、これから学費と老後資金の準備をしなければなりません。毎月どのようにやりくりして、資金を準備していったらよいでしょうか?
マンションを現在の家に買い替えた際、売却価格が大幅に下がってしまったため、ローンの精算と購入した家の頭金に、蓄えのほとんどが消えました。一昨年から給与が年250万円程少なくなり、これから教育費や老後の資金も貯めていかなくてはならないのに、毎月赤字でストレスもたまり気味。住宅ローンもあと28年残っています。どこを節約し、何を優先して貯蓄していったらよいでしょうか。また、来年下の子を保育園に入れて働いた方がよいのでしょうか?


・家計状況
 月間収入(税金・社会保険料を除いた可処分所得)
 夫 362,000 円
 妻 8,000 円
 月間支出
 住宅ローン 110,000 円
 自動車ローン(仕事用) 18,000 円
 水道光熱費 15,000 円
 電話代(インターネット
 接続料含む)
10,000 円
 幼稚園授業料 13,000 円
 習い事・塾 23,000 円
 食費 35,000 円
 新聞代 5,000 円
 日用雑貨・被服費 5,000 円
 夫こづかい他 20,000 円
 夫の生命・医療保険料 31,000 円
 妻の医療保険料 3,000 円
 子ども共済 2,000 円
 積立貯蓄 35,000 円
 その他の貯蓄
 (年払い支出に充当)
45,000 円
 ボーナス(年間)
 夫 0 円
 毎月の収入からの積立 540,000 円
 ボーナス支出(年間)
 固定資産税 80,000 円
 自動車税 31,000 円
 自動車保険・火災保険料
 (年払い)
120,000 円
 夫の終身保険料等
 (年払い)
99,000 円
 交際費・発表会
 お寺志納金等
210,000 円
 貯蓄残高
 預貯金 1,200,000 円

 <<希望・予定>>
  • 親戚が代表になっている会社は、将来経営を引き継ぐ予定。
  • 子どもの教育には費用をかけたい。また大学(私立)まで進学させたい。
 <<住居>>
  • 一戸建て、住宅ローン残高2600万円(残り28年)

■アドバイス
健康で働ける場があるうちに働き、繰り上げ返済より貯蓄を優先。ご主人が60歳を越えてお子さんが大学進学するので教育費の一部を本人に負担させることも考えましょう。

急な収入減に対応して生活費を切り詰めたものの、すでにストレスも強く感じておられ、節約は限界。定年のない自営業とはいえ、業績の上下や健康状態の影響は受けますので、長いローンは適切ではなかったかもしれません。今は債務を減らすより、確実に必要になる教育費を優先して貯蓄残高を増やすようにしましょう。ただ、上のお子さんが進学する時期とご主人が60歳を迎える時期が重なっており、しかも12年しかありません。奨学金やアルバイトなどで教育費をお子さんにも負担させたり、佳也子様も働ける場があるなら、今のうちに出来る範囲で仕事をされてみてはいかがでしょう。ご主人も頑張っておられると思いますので、ご家族それぞれが折り合いをつけていくことが大切です。

教育費がかかるのはこれから。大学進学を優先するなら、習い事の絞り込みを年度の変わり目に検討してみてはいかがでしょう。

私立大学の入学金と4年間の授業料の合計は約400万円。これが進学前に準備できていれば一安心ですが、お子さんは2人。毎月さらに3万円の積立をしなければ貯まりません。お子さんの教育にはお金をかけたいということですが、今の習い事を続けたままでは、来年2人の公立小学校入学、幼稚園入園で、月平均8000円程教育費の支出が増えてしまいます。学年が上がるにつれ、さらに学習塾の費用の負担も重なりそうです。
小さいうちは習い事をひとつ減らし、その分ゼロだったレジャー費に充て、お子さんと一緒に外に出かけていろいろな体験をさせてやってはいかがでしょうか。体験も教育のうち、という考え方もあります。お子さんの生活にもメリハリがつき、大人もストレス解消できれば、一挙両得です。

(参考)入学・進学の費用 http://www.setsuyaku-lifeplan.com/IKURA/nyugaku.html

個人事業主、会社役員の方は雇用保険がない分貯蓄や保障は厚めに準備しましょう。

現在ご主人の会社は法人で、役員も厚生年金と健康保険に万が一会社を退職したり精算しても失業給付はありません。できれば1年分の生活資金は準備しておきたいところです。
また規模の大きくない企業では、病気等で仕事を休めば休んだ分、医療保険の入院日額を高めに設定するなど所得の減少分を補填する対策も、仕事の状況によっては必要です。
なお事業を営まれる方の生命保険は、家族の保障だけでなく、企業保障や相続という観点からも検討しなければなりません。それによって個人契約の保険も見直しが必要になる場合もありますので、一度ご主人と確認しておかれるとよいでしょう。




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