家計診断Q&A

家計診断Q&A

節約とやりくり
内田さん顔写真 FP:内田ふみ子

家計簿は、5年10年あるいはそれ以上先にある目的を達成するために有効なツールです。
ゴールを確認したらまず資金計画。今の貯蓄ペースで実現できるか、難しければやりくりできるかをチェックします。ゴールは一つとは限りません。今しなければならないことや、先のことでも大事なことなど、優先順位を考えながらアドバイスさせていただきます。


■ご相談者
相談者(仮名)
梶原 相子さん
29歳。現在はパート勤務。会社役員(実家の家業)を務めるご主人(35歳)と、1歳のお子さんとの3人家族
欲しいものは、つい買ってしまう浪費の傾向があります 家計簿は好きで毎日つけているのに、思うようにお金が貯まりません
やりくり下手で貯蓄が増えません。食費も週単位で予算を決めていてもうまくいきません。実家が遠方なので帰省費や交際費もかかります。保険料も多い気がします。
住宅ローンは繰り上げ返済をして15年で完済したいと考えています。
家計簿は毎日つけているのですが、せっかく貯金しても生活費に取り崩してしまいます。子どもは3人欲しいので教育費を考えると、家計に余裕ができるようにしたいと思います。どのように変えていけばよいでしょうか。


・家計状況
 月収(税金・社会保険料を除いた可処分所得)
 夫 470,000 円
 妻 75,000 円
 月間支出
 住宅ローン 135,000 円
 水道光熱費 30,000 円
 電話代 13,000 円
 食費 45,000 円
 育児費 10,000 円
 日用雑貨・被服費 30,000 円
 雑費 20,000 円
 その他の支出(月平均 130,000 円
 保険料 76,000 円
 (内訳)
 生命保険(夫) 32,500 円
 生命保険(妻) 3,500 円
 年金保険 12,000 円
 養老保険 17,000 円
 こども保険 11,000 円
 積立貯蓄 50,000 円
 その他の貯蓄(月により) 0 〜 40,000 円
 支出合計 529,000 〜 569,000 円

 ※年単位の支出(毎月のその他支出内訳)
 税金 300,000 円
 自動車保険 48,000 円
 帰省費用(3回)・交際費 700,000 円
 大型購入品等 300,000 円
 貯蓄 210,000 円
 貯蓄残高
 預貯金 2,500,000 円
 <<希望・予定>>
  • 妻は現在パートで、5年後に同じ職場に正社員として登用予定。
  • 子どもはあと2人希望。小中学校は公立、高校は私立の可能性も。大学は公立を希望。
  • 来年1月に住宅ローンの繰り上げ返済(200万円)を検討中。その後リフォームも予定。
  • 税金の還付金が30万円程度。
 <<住居>>
  • 一戸建て
    住宅ローン残高2500万円(元金均等返済)
    返済期間あと25年
■アドバイス
家計簿は付けっぱなしにしないこと 記録から自分の消費行動を知り、予算立てにかかりましょう

家計簿の記帳が苦手な人はたくさんいますが、好きで毎日付けられるのは、とてもトクな性格でいらっしゃいますね。せっかく毎日付けている家計簿ですから、活用しましょう。
梶原さんのケースでは、帰省費用や保険料より、日々の消費行動の改善が効果がありそうです。
まず、この1年分を見て、何を買ったか、どこで買ったか、どんなお店によく寄っているのか、どのくらいの頻度で買いものしているのか、自分の行動をまずチェック。その反省から予算立てが始まります。

細かく記帳した家計簿は、行動の鏡 買ったものと買った理由、買った日付けに着目して、浪費の癖を直しましょう

まず、買った品目のなかで、あまり使ってないもの、気に入らなかったもの、無駄と感じたもの――つまり買わなくてもよかったものをチェックします。なぜ買ってしまったのか理由も考えてみましょう。CMで見たからか、たまたま特売品だったからか……。それがわかれば、次からは気をつけることができます。
また、ほぼ毎日買い物をしているようであれば、「ついで買い」で支出が増えてしまっている可能性があります。毎日スーパーに寄っていると、1回毎の金額は大きくありませんが、それほど必要のないものを買い物カゴに入れているかもしれません。その場合、買い物に行く曜日を決めるなどして、お店に行く回数を減らしてみましょう。また、朝出かけるときに、買うものをメモして、それ以外は極力買わないようにします。
高額品は1週間おいてから決める、なども有効です。
2、3か月気をつけて過ごすと、家計の支出がスリムになるケースが多いもの。どうしても支出が減らなければ、家計簿をご主人に見せて意見を聞いてみるのもよいでしょう。
支出が落ち着いたところで、あらためて月間・年間予算を立ててみてください。

お子さんをあと2人希望なら、貯蓄するのは今のうちです 繰り上げ返済は貯蓄が増えるまでもう少し待ちましょう

お子さんを大学まで、と考えるなら、生まれてから毎年、一人年間20万円程度は教育資金積立に回せると安心です。お子さんも教育費ばかりではなく成長とともに生活費もかかるようになります。将来正社員に登用され給与が上がったとしても、教育資金と生活費の増加分に充てられてしまう可能性も高くなります。住宅ローンの繰り上げ返済をお考えなら、そのための資金を貯めるのは今のうちです。ただし、繰り上げ返済をするにはまだ貯蓄残高が少ないため、家計を見直して貯蓄ペースが上がってきてからにしてください。

保険料の多い少ないは、保険料の額面だけでなく、保険種類や設計もみて判断しましょう

月平均7万6000円という保険料が多いのでは、と気にしていらっしゃいます。内訳をみると、こども保険や年金・養老といった貯蓄性の高い種類の保険料が半分近くあります。ですから金額だけで必ずしも保険料の払いすぎ、とはいえません。
必要保障額や保障期間は適当か、特約など保障内容に重複はないかなどを検討していきます。
また会社役員であるご主人の保険は、家族のための保障という目的のほか、会社契約の保険や相続対策の必要の有無なども確認して、妥当かどうか判断しましょう。




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