家計診断Q&A

家計診断Q&A
貯める・殖やす
伊藤さん顔写真 FP:伊藤美和

貯蓄や投資を始めてしばらくすると、誰の頭にも思い浮かぶのが1000万円という夢の数字。「1000万円お金を貯める」ということはハードル走に似ています。100万円、300万円とハードルをクリアするごとに貯まるスピードはどんどん加速していきます。この「貯める・殖やす」のコーナーでは、皆さんがハードルを楽に越え、早くゴールにたどりつけるよう、お手伝いができればと思います。何でもお気軽にご相談ください。
■ご相談者
相談者(仮名)
小林美和さん

24歳 病院勤務(看護婦)。30歳のご主人と9ヶ月の長男との3人家族。3DKの賃貸住宅住まい。
子供の教育費を計画的に貯めていきたいのですが
2001年5月に結婚し、11月には長男が誕生して、3人家族になりました。看護婦として働いていますが、現在は産休中です。結婚・出産とお金の出入りが激しく、家計がなかなか落ち着きません。こんな状況ですが、今後どのように子供の教育費を貯めていけばいいのか教えて下さい。


・貯蓄状況
 収入
 夫の給与 283,000 円
 支出
 家賃+駐車場代 90,000 円
 食費・外食費 37,000 円
 水道・光熱費 14,200 円
 電話代(携帯を含む) 9,400 円
 子ども費 15,000 円
 医療費・理容費 12,600 円
 ガソリン代 7,800 円
 雑費 22,700 円
 夫こづかい 25,000 円
 妻こづかい 10,000 円
 保険料(生保・損保) 52,800 円
 合計 296,500 円
 残金 ▲13,500 円
 貯蓄残高
 普通預金 320,000 円
 ニュー定期 500,000 円
 子ども保険(満期時) 2,000,000 円
  
■アドバイス
1カ月の基本的な生活費がいくらかかっているのかをつかみ、教育費は子ども保険+積立貯蓄の2本建てで貯めていきましょう。

結婚1年目は季節ごとに冷暖房器具を買ったり、収納用品を買うなど、特別支出が多くなります。そうした分は別会計にして、基本的な生活費がいくらかかっているのか、データ収集していくことがまずは大切。結婚して1年(面倒だという人は数カ月だけでも)ぐらいは、できれば家計簿をつけると基本的な生活費を把握しやすいと思います。1カ月のおおよその生活費をつかんでからやりくりを考えていけば、赤字に悩む事なく、家計管理をスタートさせることができます。

現在は収納用品などの費用も毎月の支出の中に含まれているので家計は赤字ですが、別会計と考えれば収支トントンなので、やり繰りは今のままでOKでしょう。育児休業後は復職する予定とのことですが、将来は介護や育児などで美和さんが仕事を辞めざるを得ない状況になる可能性もあります。そうなった時に慌てないように、今からご主人の収入だけで毎月生活ができるようにしておくといいでしょう。ご主人の収入で基本的な生活費をまかなって、美和さんの収入からはレジャー費や貯蓄など、イザという時には削減可能な費用にあてるようにしていくとライフスタイルの変化に対応していきやすいかと思います。

教育費の準備方法についてですが、小林さんとしては「子どもの進学はオール公立(小・中・高・大学)で」というご希望です。でも思いどおりにいかないのが教育費の悩み………。特に高校以上は、お子さんの能力や運によっては私立を選ぶ可能性もでてくるかと思います。希望どおりにいかなかった場合に貯蓄を取り崩すことのないよう準備を考えましょう。「高校進学時に100万円、大学進学時に300万円」が一般的なケースの貯蓄金額の目標です。

財形貯蓄を活用しましょう

子ども保険で大学進学時の200万円はカバーできるので、残りの200万円分を積立貯蓄でまかなっていきましょう。貯蓄商品としては一般財形貯蓄がイチオシです。非課税の特典はありませんが、利子補給や報奨金の制度がある会社も多いので、勤務先にお尋ねになってみては?また会社が「財形活用給付金制度」を導入していれば、育児・教育・介護などのために財形貯蓄を引き出した時に、給付金を受け取ることができるので併せて問い合わせてみるといいでしょう。

万が一、進学時にお金が足りない場合でも、財形に加入しておけば雇用・能力開発機構から最高450万円まで低利の融資が受けられるので有利です。美和さんが復職後、毎月4万円を積み立てていけば約8年(年利1%の複利運用の場合)で200万円貯めることができます。

育児休業中に節約してやりくりするコツをつかんで、復職後はバリバリとお子さんの教育費を貯めていっていただきたいと思います。

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