家計診断Q&A

家計診断Q&A
貯める・殖やす
伊藤さん顔写真 FP:伊藤美和

貯蓄や投資を始めてしばらくすると、誰の頭にも思い浮かぶのが1000万円という夢の数字。「1000万円お金を貯める」ということはハードル走に似ています。100万円、300万円とハードルをクリアするごとに貯まるスピードはどんどん加速していきます。この「貯める・殖やす」のコーナーでは、皆さんがハードルを楽に越え、早くゴールにたどりつけるよう、お手伝いができればと思います。何でもお気軽にご相談ください。
■ご相談者
相談者(仮名)
木村奈保さん

28歳、専業主婦。28歳のご主人と長男(1歳)の3人家族。静岡県に賃貸住宅住まい。
1歳の子がいます。あと2人欲しいと思っていますが、貯蓄と子どもの教育資金プランをアドバイスしてください
26歳の時に同じ年の主人と結婚し、すぐに妊娠、出産……。貯蓄もほとんどないまま生活してきました。子供はあと2人欲しいと思っています。よく「子供が小学校くらいまでが、お金の貯め時」と本に載っているのですが、なかなか貯蓄金額を増やすことができません。どうしたらよいか、アドバイスをお願いします。


・貯蓄状況
 収入
 夫の給与(月手取り) 260,000 円
 ボーナス(年手取り) 500,000 円
 毎月の貯蓄
 学資保険 10,000 円
 児童手当貯金 5,000 円
 積み立て 21,000 円
 車貯金 10,000 円
 貯蓄残高
 普通預金 500,000 円
 子供保険の満期金
 (長男分)
2,000,000 円

・木村家の今後のライフプランを整理すると以下のようになります。

*住宅
将来は夫の両親と同居の予定。夫の実家は敷地約50坪で築20年ほど。同居する時は立て替えかリフォームが必要だが、どちらにしろ、費用は全て木村家(相談者)の負担となりそう。

*子供と教育
来年には2人目、その2年後には3人目の子供が欲しい。将来の進学プランについては、まだ具体的に考えていないが、1人目は男の子なので、本人が希望すれば大学まで行かせてあげたい。

*車とレジャー
マイカーは去年買ったものの、仕事にも使っているので、5年後には買い替えの予定。 レジャーは年に1回、泊まりでディズニーランドへ行きたい。

*心配なこと
30歳になると扶養手当(現在:妻2万円・子供1万円)が半分になるので確実に収入が減る。ボーナスも徐々に減っているので子供の幼稚園代がかかるようになったら、貯蓄ができなくなるかも。
■アドバイス
お金の貯め時は家庭の事情で違ってきます。一般論はあくまで参考と考えて。ライフプランに合わせるて貯蓄計画を練るか、場合によってはライフプランの優先順位見直しも

まずはライフプランを明確にして、優先順位を考える

木村さんの希望予定をライフプラン表にまとめると以下のようになります。

西暦 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26
平成 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38




31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52
31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52
長男 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27
第2子 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25
第3子 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23



長男 小学校 中学校 高校 大学 就職
第2子   小学校 中学校 高校 大学 就職
第3子   小学校 中学校 高校 大学 就職
    教育費が一番かかる時期  




教育             20   20 50 20 50 200 50 200   200          
    200           200           200           200  
住宅                                            
保険の満期金                         200                  
貯蓄の満期金など                                            

ライフプラン表のメリットはお金(特に教育費)のかかる時期を明確にすることができる点です。ライフプラン表を見ると、木村さんの場合、現在の収入で今後の希望を全て実現するのは難しいというのが現実です。貯蓄プランを考える前に、ライフプランの優先順位を考えることが第一かと思います。

例えば「子供はどうしても3人ほしい」という希望が強ければ、「車は軽自動車にする」「大学に行くなら新聞奨学生になるなど子供に自助努力してもらう」といった工夫を考えていくことが必要です。

また第3子が小学校に入学したらパートに出るなど、将来、収入を増やしていかないと、住宅費用の捻出は難しいでしょう。

教育費について

教育費は高校進学時のために50万円、大学進学時のために200万円、というのが貯蓄目標金額の一つの目安。ただし私立高校に進学する予定なら100万円、私立大学が希望なら300万円ほど用意しておかないと、後々の授業料の支払いがかなり苦しくなりそう。長男の分は子供保険と月々5000円の貯金を続けていけば、(国公立に進学の場合の)目標額はクリアできます。

第2・第3子の分は、まず児童手当の5000円ずつを貯金していくことが目標です。プラスαの貯蓄は奥様がパートに出るなどして収入が増えてから考えるようにします。教育費を貯めるのにお勧めの金融商品については「教育資金作りは積み立てで」をご参照ください。

チェック! 教育資金作りは積み立てで

お金の貯め時について

子供が大きくなって家が手狭になって住宅を購入する人が多いこと、また中学生以降、教育費がハネ上がることを考えると、一般論としては「子供が小学校くらいまでがお金を貯めやすい時期」といえます。でも子供の人数、マイホームの取得時期etc..ライフプランによって貯め時が一般論からずれるのは、当たり前のこと。一般論に縛られて、漠然と不安な日々を過ごす必要はありません。ライフプラン表を記入してみて「自分の家なりの貯め時」を確認し、実行していけばOKです。




 ▲ INDEX 


Copyright(C) NTT IF Corporation All Rights Reserved.