家計診断Q&A

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貯める・殖やす
伊藤さん顔写真 FP:伊藤美和

貯蓄や投資を始めてしばらくすると、誰の頭にも思い浮かぶのが1000万円という夢の数字。「1000万円お金を貯める」ということはハードル走に似ています。100万円、300万円とハードルをクリアするごとに貯まるスピードはどんどん加速していきます。この「貯める・殖やす」のコーナーでは、皆さんがハードルを楽に越え、早くゴールにたどりつけるよう、お手伝いができればと思います。何でもお気軽にご相談ください。
■ご相談者
相談者(仮名)
田島敦さん

37歳、会社員。38歳の専業主婦の奥様と長女(3歳)の3人家族。
兵庫県在住。
もうすぐ利付金融債が満期になります。新たな運用方法のアドバイスをお願いします
今年3月で東京三菱銀行のハイジャンプ(期間3年の利付金融債/110万円)が満期となりますが、他の資金の余裕もありますので、この資金の運用についてアドバイスをお願いします。少々のリスクはあってもいいし、儲けはなくてもいいので「株式かなあ」なんて漠然と考えています。


・貯蓄状況
 収入
 夫の給与(月手取り) 270,000 円
 不動産収入 125,000 円
 ボーナス(手取り) 500,000 円 X年2回
 支出(月ごと)
 生活費(妻へ) 210,000 円
 個人年金 10,000 円
 保険 20,000 円
 夫こづかい 30,000 円
 住宅ローン 50,000 円
 相続税の分納
 (母へ返済)
50,000 円
 支出(ボーナス時)
 住宅ローン 200,000 円
 貯蓄 100,000 円
 貯蓄残高
 普通預金
 (給与振込口座)
3,000,000 円
 定額貯金
 (車の購入用)
3,000,000 円
 ハイジャンプ 1,100,000 円
 株式投信 1,000,000 円


・田島さんの今後のライフプランを整理すると下のようになります。
  • 今後の大きな出費の予定は車の購入(5年後/200万円)。
  • 妻は今後も専業主婦、子供は1人のままの予定。
  • 子供の教育プランは高校までは公立、大学は私立で。
  • 資産運用の勉強は自分なりに取り組んでいる。
  • 110万を運用する場合、50万円までの損なら許容できる。
■アドバイス
前向きな気持ちを、投資の勉強に活かして複数の候補の中から商品を選びましょう

田島さんの場合、(1)貯蓄・ローン返済にゆとりがある、(2)投資について気持ちが前向きであり、自分なりに勉強もしている、(3)満期のお金の使い道はとくにない、(4)110万円のうち、50万円までなら損になら耐えられる、という点を特に考慮して、金融商品の候補を考えていきましょう。
金融商品の選び方は、アドバイスのページを参考にしてください。

候補1:株式

田島さんはまだお若いので、勉強という意味でも株式投資にトライしてみる価値はあると思います。基本的には、業績の安定性や、会社の将来性などを考えて銘柄選びをするこが大切です。でも初トライの場合は(1)配当が高い会社(例えば電力株)、(2)配当+株主優待のリターンが期待できる会社(例えば外食会社の株)等に着目して投資するのも一つの手。配当が高ければ、値下がりした場合でも、ある程度のリターンを毎年確保できます。また、よく利用するレストランや居酒屋チェーン店などの「株主優待」を利用すれば、おこづかいや外食費の節約になったり、楽しみながら投資の勉強を続けることが出来るでしょう。

配当や株主優待に着目して投資をする場合大切なことは、(1)過去の配当や株主優待の実績が安定している、(2)業績が安定している会社の株を選ぶこと、などです。ただし、過去の実績はかならず将来を約束するものではない、ということは忘れずに。また、数銘柄に分散投資すればリスクを減らすことができます。

候補2:外貨建て商品or債券

田島さんはすでに「株式投信」を100万円持っています。株式投信と株は、似たような動きの価格変動リスク商品なので、満期金を株に投資すると、株式相場の動き次第では、同時に損失が膨らんでしまう危険性が高くなる可能性があります。

リスク分散と勉強のためには「外貨建て商品」や「債券」など、抱えるリスクの異なった商品に挑戦してみる方法もあります。外貨建て商品なら、一般的には一番なじみのある米ドル建て商品(米ドルMMFor定期)からトライして、慣れたところで他の通貨に挑戦してみるのもいいでしょう。

債券は、発行者が投資家から資金の借り入れを行ったことを示す、いわば「借用証書」。国や地方自治体などが発行する「公共債」、民間企業が発行する「社債」、外国政府や事業会社が発行する「外国債」などがあります。発行される時に決められた金利が、一定期間ごとに満期まで支払われ続ける「確定利付債」が一般的です。

債券は証券会社などで購入することができます。信用リスクが小さいほど社債の利回りは低く、信用リスクが大きいほど社債の利回りは高くなっています。

発行者の信用度を確認するには格付けが役立ちます。格付けは、格付機関のインターネットホームページを使えば、一覧できるようになっています。初心者は「A格(投資適確)」以上が投資の目安です。

債券は満期前に換金しようとする場合は、証券会社が買い取るのが一般的です(国債など流通量の多い債券は市場で売買もされます)。
買い取り価格によっては元本割れすることもあるので、原則として満期までおいておけるお金でトライすることが大切です。

チェック! 金融商品選びのアドバイス




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